室浜海岸の清掃と広島大学宮島自然植物実験所の見学
2023年11月11日(土)に「宮島クリーン作戦 13 室浜海岸清掃と広島大学宮島自然植物実験所の見学」を実施しました。
エフピコ環境基金の助成をうけた清掃活動 第13弾です。
室浜海岸は宮島の北側の海岸で、対岸から400m〜500mと、いちばん近い海岸です。
広島大学の宮島自然植物実験所の中にあり、実験所の許可をもらって、清掃します。
参加者39人とスタッフ12人、実験所の方3人は、車に分乗して30分で実験所の浜へ到着。
他に大野町漁協の人4人とスタッフ1人が、船で到着しています。
全員が会場に揃ったところで、説明と注意事項を聞いてから、作業開始。
空は薄陽がさす曇り空、やや冷んやりした風が吹く作業にはちょうど良い天気です。
普段、人が管理している浜なので、ペットボトルや缶・ビンはほとんどありませんが、広い浜の端の方に行くと砂に埋まった網がいくつもありました。
埋まった放置網は、鎌で切り分けながら引き出していきます。
小学生の男の子も、元気に網を引きずって運んでくれます。
漁協の4人とベテランスタッフ1人は、大人男性と一緒に船で東隣の上室浜へ行って作業。こちらは漂着したペットボトルも多かったそうです。
休憩で、飲み物と甘いもので一息、作業再開です。
11時30分からは、大量に集まったゴミを分類しながら、計量を開始。
網ゴミは紐で縛ってまとめたり、橋切れは袋に詰めて秤にかけます。
今年も200kgを超えるゴミの成果?に驚きます。
重すぎて想定不能の大型ゴミもありました。
2m以上のパイプ 数本
4、5人でやっと引きずることができる船の一部と思われるFRPなど
12時頃に漁協の方は弁当を持って船で帰り、他のみんなは浜に散らばって弁当を味やわいました。
今回の弁当は、初めて宮島の外の店に頼みましたが、ボリュームやおかずなど好評でした。
午後は、実験所の坪田先生の案内で、珍しい植物や、砲台跡を見学しました。
実験所のシンボルのような大きなヤマモガシの木があり、その木を幼虫が食べるサツマニシキも砲台跡の壁に止まっていました。朝のように見えるキレイな蛾です。
知らなければただの常緑木に見える木が、絶滅危惧種だったり、赤松と黒松が混合して生えているのが珍しいこととか、松の芽もシカの餌が不足気味になると、食べられてしまう「美味しくはないけど食べられる」シカの非常食だとか教わりました。
来た時の車に分乗して桟橋前まで戻って解散しました。
桟橋前では、宮島町商工会の木工品販売のテントが出ていて、宮島学園5年生が作った説明パンフもありました。
室浜海岸&上室浜海岸の清掃結果 11月11日 ゴミの量
A: カキ養殖の発泡スチロール 大6個 23.0㎏
カキ養殖の発泡スチロール 小5袋 5.0㎏
計 28.0kg
B: カキ養殖パイプ 2袋 7.0㎏
C: 缶 1袋 1.0㎏
D: ビン 1袋 2.0㎏
E: ペットボトル 3袋 8.0㎏
F: アサリ養殖用防魚網 47束 517.0kg
合計 12袋+53個束 553.0㎏
その他 FRPコンテナ残骸、パイプなど 測定外